歯医者に突入しました。#7
今日は前回の予告通りの長丁場でした。
午前の部、最終的に生き残ったのはワタクシだけ。
というレベルです。
前回までのあらすじ
親不知は一応決着し、5番の治療をすると
同時に3,4番の歯も悪い事が発覚。
今回の治療は長丁場になるよ、と予告されて現在に至る。
さて、一発目は5番に根っこを入れるらしい。
看護婦さんがなにやら金属のようなものを
ゴリゴリ削っては俺の歯に入れて、
かみ合わせを確認する。
さながらダイヤモンド研磨職人だ。
相当に細かい作業のようで、ちょっと削っては入れて
「違和感ありませんか??」
と確認される。
そうこうしているうちにようやく土台のようなものが
出来上がったらしい。ハメ込まれた。
うがいをする隙に何が入ったのかを舌で確認してみると・・・・・・
どう考えても俺の歯ぐきから直接
金属の円柱がそそり立っている
ではないか。
ビバ!人造人間!歯ぐきから金属生えてマース!!!
今度はそれに仮歯をつけるらしく、前述のダイヤモンド研磨職人が
違う材質のモノを研磨してはハメ込み、確認。と退屈な作業が続く。
やはりこれにかなりの時間を要するらしい。
どうやら前回予告の「時間がかかる。」は
この研磨作業に割り当てられておるようだ。
そして、そちらも完成。こっちは接着するらしいのだが。
接着すると口いっぱいに
確実にセメダインの匂いがする。
絶対にセメダインだ。ワタクシ、よく冗談で
「俺の歯はガンプラ(ガンダムのプラモ)と同じ堅さくらいの脆さだぜ。」と言っているのだが
だからって本当に
接着剤使うことはないだろ。
一応、人間だぞ?!
気にはなったが看護婦さんも別に違和感のある顔してないので
どうやらセメダインで接着するのは「普通」なんだろう。
人の歯用のセメダインのような都合のいいモノがあるんだろう。
と強引に自分を納得させる。
これで後は前回発覚した3、4番の治療だ。
4番は銀をかぶせてあり、3番は根っこが腐っているらしい。
(生ものだからかな?)
先生が早速説明しながら治療をするのだが
「ごめん、タービン持ってきて。」
はいよ、また出たよ。強烈そうな器具が。
どうも、かぶせてある銀がなかなか取れないらしい。
ガリガリ削るんだが
顔やら鼻やらに金属の破片が飛び散る飛び散る。
そして、先生の独り言。
「う〜ん・・なんだろうなぁ・・?」
「どう被せてるかわかんないなぁ・・・」
そして、またタービン出撃。
超高音の音が俺の口腔内に響き渡る。
「チュイーーーーン」では無く、
「キーーーーーーーーーーン」という音。
芝刈り機で除草中に間違って岩や鉄に接触してしまった時の
あの不快な金属音が
俺の口の中で長時間鳴り響く。
前回、この治療全般を土木工事と表現したが、これは土木工事ではない。
ただの工事だ。
発生する音や匂いが完全に工事現場と同じなのだ。
長い時間の工事が進行し、ようやく被せてある銀が除去されたのだが、今度はその横、三番の歯だ。
長いので続く。