「１時間微動だにしない患者。」
今回のワタクシの担当看護婦さんは「昼から」さん。
（いつもは午後かららしいのだが、夏休みだからなのか
午前中から出ているようだ。）
なんですけれどもその真横に
前々回でワタクシを恐怖のドン底に突き落とした
「綺麗さん」が鎮座しておりまして、
綺麗さんが患者さんの入れ歯を磨いている
間中その患者さん、ずっと動かないのです。
とにかく、動かない。
観察してても
死んだように動かない。
それが約一時間。３０分超えたあたりから俺が心配に
なったのだが、さすがに死んではいないようだ。
口が半開きでした。
「最強の挑戦者」
現時点まではワタクシを超える状態の患者は居ない、
と自負しておったのですが
今回、強烈な患者さんが乱入。
左横の患者さんで５０代くらいの
ふくよかなおばさん。
なにやら先生が大きな声で説明。
以下、横で盗み聞きしてた内容。
「えっとねぇ、根っこが腐ってるんですよ〜」
（ふむふむ、しかし、その程度は俺も超えているのだよ。
根っこが腐った程度で俺の（歯の）状態を超える事ができるかな？）
「でね、
最近体調が良くないでしょ？ 」
（えっ？！ナニソレ？！俺、聞かれた事ないよ？！
根っこが腐ってるのが体調に響いてんのかよっっ！！）
「でね、歯の状態もヒドイんだけど、体に出ているから
歯の治療よりも前にまず、内科で先生に
相談してみて欲しいんですよ〜じゃないと
歯の治療ができないから〜」
（ちょっwwww歯医者から内科に
夢の強制送還っっ？？！！
しかも「治療できない」とか言われてるしっっ！！）
「免疫とかの関係で体が弱まってるんですよ〜
歯ぐきの腫れとかひかないでしょ？」
（うそっ？！すげぇなおばさんっ！どこまでほっぽらかしてんだ？！
さすがに俺もそこまで無かったな・・・・・）
今まで、この歯医者内ではワタクシ、
「最強の患者」だと思っておったのですが
上には上がいるというか、
「歯が原因なのに、歯の治療できるレベル
でないレベルの患者」
がいる事に驚きました。
当然、そのおばさんは紹介状を持って
内科に行くように指示されてました。
健康って大切ですね。つうか、恐ろしい・・・・。
「先生に想う。」
いつもの先生はよく独り言を言いながら
治療をするのですが、
最近になり、この先生の
「大丈夫？」と
「ごめんね〜」には
全く感情がこもっていない
事を把握した。
多分、「よう！」「どうだよ？」程度の意味で使っているのだろう。
だって、
「大丈夫？ごめんね〜ちょっと歯ぐきがチクチクするよ〜」
って、言われても返答する隙間が無いんですもの。
ちなみに今日の先生のフェイバリット名台詞は
「虫歯が変なトコにあるから
やりにくいんだよね〜」
そりゃ〜悪かったですねっ！！
変なトコにあってすいませんでしたっっ！！